2号店・3号店を成功させる美容室の店舗設計|物件・席数・1号店の改善が重要
1号店が軌道に乗り、売上やスタッフが安定してくると、次に考えるのが2号店の出店です。
「良い物件が出たから、2号店を出したい」
「スタッフが増えたので、もう1店舗つくりたい」
「1号店と同じようなお店をつくれば成功するのでは?」
2号店を考える理由はさまざまですが、J.V designでは、2号店・3号店の店舗設計は1号店とは少し違う視点で考える必要があると思っています。
なぜなら、2号店からは「お店をつくる」ということだけではなく、店舗経営を再現しながら成長させることが重要になるからです。
今回は、美容室の多店舗展開を考えるうえで特に重要な3つのポイントを解説します。
2号店は「立地」だけで決めない
2号店の物件を探していると、駅から近い、人通りが多い、商圏が良いなど、魅力的な物件が出てくることがあります。
では、立地が良ければ美容室の物件としても良いのでしょうか?
答えは、必ずしもそうではありません。
美容室には、一般的な物販店やオフィスとは違う設備条件があります。
給排水、電気容量、空調、給湯設備、シャンプー台の位置、床上げ、排水経路などを確認しなければなりません。
さらに重要なのが美容室レイアウトです。
希望するセット面が入るのか。シャンプー台を何台設置できるのか。スタッフが無理なく動ける通路幅を確保できるのか。バックヤードや収納まで取れるのか。
立地が良くても、美容室として使いにくい物件であれば、内装工事費が増えたり、開業後のオペレーションに問題が残ったりする可能性があります。
だからこそ、2号店・3号店では、
「良い場所か?」だけではなく、「美容室として良い物件か?」
という視点が必要です。
可能であれば物件契約前に、設計会社と一緒に設備条件や美容室の間取りを確認することをおすすめします。
店舗設計は、物件契約後から始まるのではありません。物件選びからすでに始まっています。
席数を増やすだけでは、利益は増えない
美容室の内装設計でよく聞かれるのが、
「あと1席、セット面を増やせませんか?」
という質問です。
確かにセット面が増えれば、理論上は同時に施術できるお客様の人数も増えます。
しかし、席数を増やせば、そのまま利益が増えるわけではありません。
例えばセット面を1席増やしたことで通路が狭くなったり、スタッフ同士がぶつかったり、シャンプー台までの動線が長くなったりすれば、店舗全体の生産性が下がる可能性があります。
収納を削ってセット面を増やした結果、ワゴンや材料が店内にあふれてしまえば、せっかくのおしゃれな美容室内装も生活感が出てしまいます。
重要なのは最大席数ではなく、最適席数です。
例えば15坪の美容室でも、単純に「何席入るか」だけでレイアウトを決めるのではありません。
スタッフは何人で営業するのか。1日の来店人数は何人を想定するのか。シャンプー台は何台必要なのか。アシスタントを採用するのか、スタイリスト中心なのか。
こうした営業スタイルによって、同じ15坪でも最適な美容室レイアウトは変わります。
坪数 × 席数 × スタッフ数 × 動線 × 売上。
これを一緒に考えることが、美容室店舗設計では重要です。
1号店の「不便」は、2号店の財産になる
2号店を計画する前に、ぜひ一度、1号店で働いているスタッフに聞いてみてください。
「今のお店で、使いにくいところはどこ?」
意外にたくさん出てくると思います。
「カラー材を取りに行くのが遠い」
「収納がもう少し欲しい」
「バックヤードが狭い」
「セット面とセット面の間隔がもう少し欲しい」
「シャンプー台までの動線が長い」
「受付付近が混雑する」
これらは、図面だけを見ていた段階では分からなかったことかもしれません。
しかし、実際に数年間営業したからこそ分かった非常に価値の高い店舗データです。
1号店で感じた不便は失敗ではありません。
むしろ、
2号店を1号店より良い美容室にするための財産です。
良かった部分は残す。
不便だった部分は改善する。
そして、2号店で新しく分かったことを3号店へ反映する。
この繰り返しによって、店舗が増えるほど美容室の完成度を上げていくことができます。
2号店は「1号店のコピー」にしない
多店舗展開では、ブランドの統一感も重要です。
だからといって、1号店の内装デザインや図面をそのままコピーする必要はありません。
むしろJ.V designでは、
「世界観は継承する。店舗設計は進化させる。」
という考え方が良いと思っています。
ロゴ、ブランドカラー、サイン、素材の使い方など、その美容室らしさを感じさせる要素は残します。
一方で、2号店の立地や客層、坪数、スタッフ構成に合わせて、美容室の間取りや内装デザインを調整します。
そうすることで店舗ごとに個性がありながら、どのお店を見ても同じブランドだと感じられるようになります。
これは3号店、4号店と店舗数が増えていったときに、さらに大きな意味を持ちます。
多店舗展開では「店舗を増やす」より「利益を残せる店舗を増やす」
2号店を出す目的は、店舗数そのものを増やすことではありません。
大切なのは、利益を残しながら成長できる店舗を増やしていくことです。
必要以上に大きな物件を借りない。
席数を詰め込みすぎない。
内装工事費を掛ける場所と抑える場所を整理する。
スタッフが少ない状態でも運営しやすい美容室レイアウトを考える。
そして、採用が進んだときにも対応できる店舗にしておく。
内装デザインと経営は別々のものではありません。
特に2号店・3号店からは、店舗設計そのものが経営戦略の一部になっていきます。
1号店より2号店、2号店より3号店へ
1号店は、独立開業という大きな挑戦です。
しかし、2号店からは違う難しさがあります。
物件選び、内装費用、スタッフ配置、採用、既存店とのブランド統一、そして複数店舗を経営するための生産性。
だからこそ、1号店と同じことを繰り返すだけではなく、1号店で得た経験を店舗設計に反映することが重要です。
1号店の不便は、2号店の財産になる。
2号店の経験は、3号店の武器になる。
J.V designでは、初めて美容室を独立開業する方だけではなく、既存店の改装、2号店・3号店の出店、多店舗展開を考えている美容室オーナーの店舗設計・内装デザインもサポートしています。
東京・神奈川・埼玉・千葉を中心に、美容室、アイラッシュサロン、ネイルサロン、エステなど、美容系店舗の設計デザインに対応しています。
「何席入るか」ではなく、「この店舗でどう利益を生み、次の店舗へつなげるか」。
そこまで考えることが、これからの美容室店舗設計だとJ.V designは考えています。
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J.V design
住所:東京都中央区晴海3丁目10−1 Daiwa晴海ビル 2F
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